この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私は犬
第15章 初体験*

はぁ……。気を取りなおして、キッチンにワインをしまいに行くと、白ワインを飲んだグラスが放置されていた。いけないっ!と思いながら片付けて。リビングに戻ってグラスの星を探して眺めているうちに、音羽さんがやって来て、私を見るなり、
「よし。ちゃんと飲めたな。偉いぞ。」
と言いながら頭をそっと撫でた。それから唇に重ねるだけの優しいキスを1つして
「甘っ。よくこんなの飲めるな…。」
と言いながら、私の脇と膝裏に手を差し込み、
「掴まって。」
と言いながら持ち上げる。
そうして、私横抱きにすると
「ベッドはどこ?」
と囁くように聞いてくるから。あっち。とリビングの西の扉を指差しながら教えてあげた。
寝室に入ると、そーっとそーっと、丁寧に私をベッドに横たわらせてくれるから、自分が壊れやすくて価値のある宝物みたいに思えてくる。
音羽さんは、隣に滑り込むように入ってきて、ゆっくり覆い被さると、また優しく唇を重ねるだけのキスを、今度は2回落として
「キスも初めて?」
と小さな声で聞いた。その声を耳にしら…。初めてはいつだったかしら?と必死に頭を巡らせるのに、なかなか思い出せなくて。
「多分、初めてじゃないと思う。」
と。そう答える事しか出来ない。
「よし。ちゃんと飲めたな。偉いぞ。」
と言いながら頭をそっと撫でた。それから唇に重ねるだけの優しいキスを1つして
「甘っ。よくこんなの飲めるな…。」
と言いながら、私の脇と膝裏に手を差し込み、
「掴まって。」
と言いながら持ち上げる。
そうして、私横抱きにすると
「ベッドはどこ?」
と囁くように聞いてくるから。あっち。とリビングの西の扉を指差しながら教えてあげた。
寝室に入ると、そーっとそーっと、丁寧に私をベッドに横たわらせてくれるから、自分が壊れやすくて価値のある宝物みたいに思えてくる。
音羽さんは、隣に滑り込むように入ってきて、ゆっくり覆い被さると、また優しく唇を重ねるだけのキスを、今度は2回落として
「キスも初めて?」
と小さな声で聞いた。その声を耳にしら…。初めてはいつだったかしら?と必死に頭を巡らせるのに、なかなか思い出せなくて。
「多分、初めてじゃないと思う。」
と。そう答える事しか出来ない。

