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私は犬
第16章 人並みになりたい*
オーダーを告げる横顔を見ながら、そんな事を思った。

「ほら。とりあえず乾杯だ。」

とりあえずはビールを頼む時の台詞よ。まったくもう…。知らないのかしら?

「中国の古酒だ。お前、飲んだ事無いだろ?甘くしたから旨いぞ。」

甘いの?どのくらい?ハッ…。あらいやだっ。反応しちゃったわ!


「これ活梅って言ってな。この酒に入れる甘い梅干し。」

「梅干しが甘いのっ??」

開けた口に放り込まれた物体は、びっくりするほど甘かった…。お砂糖より甘いかも…。ちょっと甘過ぎる…。

「口の中が甘過ぎるだろ?飲んで洗っとけ。」

「そうね…。」

小さな硝子の杯を煽ると不快感はスッキリ消えた。

やがて、何やら色々なものが運ばれてきて、テーブルを埋めつくす。から心配になってしまう…。

「ねぇ…。誰がこんなに頂くの?何人前?」

「俺が食べるから気にするな…。」

ふぅん…。活梅入りの杯をクィッと煽ってから、大切な事に気がついた。

「だめ。これは私飲めないわ。クィッっとしちゃだめなのよっ!」あの日そう決めたんだもの。

「じゃあ割るか。」

割る??ガラス??それともスイカ??

やがて、烏龍茶と炭酸水が運ばれてきて、目の前で音羽さんが何やら作ってくれた。
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