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私は犬
第22章 新しい人
1日の業務を終えて執務室に戻る。今日のこれからの予定を確認すると、何も入っていなかった。珍しい事にまただわ。
なぜか最近、会食が少ない。というかほとんど無い。知らない方とお食事せずに済んで何よりだ。あんなお食事、もうたくさんだもの。
「九宝さん、帰りご一緒しませんか?同じ方向なんです。」
と、春木さんに声を掛けられた。
2人で帰宅の途に就きながら、色々なお話をする。春木さんは、イタリア留学を終えて帰国したばかりなんだとか。声楽のお勉強をされていたとか。色々教えてくれた。
伊語を忘れてしまわないように、時々、伊語で会話しませんか?と言われ、是非にとお願いした。中田さんとも時々、独語でそうしていたから。
「そういえば、九宝さんのマンションの近所のスーパーマーケット、品揃えはどうですか?」
と言われ、どうだったかな?と思い出せないので一緒に立ち寄る事に決まった。
店内に入ると、春木さんは
「うち、お醤油とお米が無かった。ちょっとあっちを見てきます。」
と言い残して、何処かへ向かった。お醤油?お米?ご家族たくさん居るのね…。うちは一度も無くなった事ないわ。調味料も買い足した事ないもの。
なぜか最近、会食が少ない。というかほとんど無い。知らない方とお食事せずに済んで何よりだ。あんなお食事、もうたくさんだもの。
「九宝さん、帰りご一緒しませんか?同じ方向なんです。」
と、春木さんに声を掛けられた。
2人で帰宅の途に就きながら、色々なお話をする。春木さんは、イタリア留学を終えて帰国したばかりなんだとか。声楽のお勉強をされていたとか。色々教えてくれた。
伊語を忘れてしまわないように、時々、伊語で会話しませんか?と言われ、是非にとお願いした。中田さんとも時々、独語でそうしていたから。
「そういえば、九宝さんのマンションの近所のスーパーマーケット、品揃えはどうですか?」
と言われ、どうだったかな?と思い出せないので一緒に立ち寄る事に決まった。
店内に入ると、春木さんは
「うち、お醤油とお米が無かった。ちょっとあっちを見てきます。」
と言い残して、何処かへ向かった。お醤油?お米?ご家族たくさん居るのね…。うちは一度も無くなった事ないわ。調味料も買い足した事ないもの。