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第23章 私の事情

DVDはあっという間に終わってしまった。そろそろいい時間だから寝なくちゃいけないと思うの。片付けを済ませて、お先にと一声掛けてベッドに潜り込む。

程なくして、有史さんもベッドに潜り込んできた。首筋にキスしながら後ろからモソモソと手が伸びて……。やっぱりこうなるのね………。

「今日から１週間、セックスはお休みです。お休みなさい。」

「は？マジ……？」

こんな事で嘘吐く訳ないじゃない。そんなに驚かれても、ため息つかれても困るっ。せっかく早く帰ってきたのに…。とか、くそっ、とか、ブツブツうるさくしないでくれないかしら。安眠妨害よ。まったく…。

でも、お腹に当たっている手が温かい。何でそんな所、撫でてくれるのかな？へんなの。

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土曜日

残念だけど、今日はお稽古お休みしようと思う。ほら、色々あるじゃない…。

着替えて、朝ご飯を作る事に決めた。冷蔵庫の中の下拵え済みの野菜たちでサラダを作る。

この葉っぱと、あの葉っぱと、サラダ春菊。プチトマトにお豆。オクラとインゲンと白アスパラは切って。今はエゴマ油を大さじ１杯、全体に馴染ませておこう。食べる前にレモンとか塩を掛ければいい。