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私は犬
第5章 新しい生活へ
※少し解説です。真子さん視点で展開しています。真子さんの興味の無い事は、淡々と綴ります。例えば、今回の結婚式がそうです。こうやって、作者の知識、力量不足を誤魔化して……。

※※※※※※※※


改装時にお願いしたとおり、寝室は小さかった。頂いた図面には5畳と書かれていた。白い壁紙、白いベッドに少しくすんだティファニーブルーを基調とした柄もののリネン。


シングルベッドをお願いしたのに、何故か手違いでダブルサイズが届いていた。寝れない事はないので、そのまま使う事にした。


高所恐怖症気味だと伝えたら、はめ殺し窓の内側にもう1つ壁を作って下さった。寝室の内壁には大きくはない縦長の窓が2つ並んでいる。

そこにレースの白いカーテンとベッドリネンと同色のカーテンをかけて、視界をふさいだ。


リビングの窓の内側にも壁を作って頂いた。壁には明かり採り用に大きくはない窓をいくつか並べて、やはりカーテンでふさいだ。


リビングはおば様にお願いした。やっぱりというか、薄いモスグリーンの壁紙を選ばれたので、この色がよほどお好きなのだと思う。



ごめんなさい。本当は嘘なの。高い所は怖くはない。押し潰されそうなもの凄い孤独を感じる、ただそれだけなのに。それを知られたく無くて、嘘で誤魔化してしまった。
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