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私は犬
第25章 罪には罰を*
「特にそういったお相手は…。」有史さんは契約相手だから彼氏じゃない。だから間違ってはいない。
「良かったら、今度食事にでも行かない?時間がある時に、ここに連絡くれればいいから。」
そう言って、名刺をくれた。裏に小さな字で書いてあるのは、プライベートの連絡先だろうか。何でみんな名刺の裏に?そういうルールでもあるの?
「連絡、待ってるから。」
そう言って、神部君は去って行った。時計を見ると、午後の業務の開始時刻まで後10分程しか残されていない。目の前の物を慌てて片付けて営業部へと戻った。歯磨きしたかったな…。
『連絡待ってるから。』という神部君の言葉が、心にひっ掛かる。私が連絡をするまで待つつもりだろうか?お待たせするの、悪い気がする。ここは連絡をいれるべき?こういう場合、どうすればいいの?
どう扱っていいか途方にくれていると、「九宝さん、ちょっといい?」と鮎川さんに呼ばれた。鮎川さんは私を給湯室に連れ込むと
「見たわよっ!あれ、総務の神部君でしょっ!中々やるじゃないっ。付き合ってるの?」
と、凄い勢いで聞いてきた。何だろうこの、剛ちゃんみたいな勢いは…。もしかしてっ!と鮎川さんの足下を見ると、履いていたのは小さなリボンの付いた、黒い普通のパンプスだった。
「良かったら、今度食事にでも行かない?時間がある時に、ここに連絡くれればいいから。」
そう言って、名刺をくれた。裏に小さな字で書いてあるのは、プライベートの連絡先だろうか。何でみんな名刺の裏に?そういうルールでもあるの?
「連絡、待ってるから。」
そう言って、神部君は去って行った。時計を見ると、午後の業務の開始時刻まで後10分程しか残されていない。目の前の物を慌てて片付けて営業部へと戻った。歯磨きしたかったな…。
『連絡待ってるから。』という神部君の言葉が、心にひっ掛かる。私が連絡をするまで待つつもりだろうか?お待たせするの、悪い気がする。ここは連絡をいれるべき?こういう場合、どうすればいいの?
どう扱っていいか途方にくれていると、「九宝さん、ちょっといい?」と鮎川さんに呼ばれた。鮎川さんは私を給湯室に連れ込むと
「見たわよっ!あれ、総務の神部君でしょっ!中々やるじゃないっ。付き合ってるの?」
と、凄い勢いで聞いてきた。何だろうこの、剛ちゃんみたいな勢いは…。もしかしてっ!と鮎川さんの足下を見ると、履いていたのは小さなリボンの付いた、黒い普通のパンプスだった。