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私は犬
第25章 罪には罰を*
「主任が入社したばかりの頃、私すごいミスしちゃって。データのほとんどを消失させたの。なのに文句も云わずに復旧を手伝ってくれて。フォローまでしてくれた。」
「部長にまで怒られて、謝り続けたんだけど、ほらあの部長、ネチネチしつこいじゃない?」
ああ…あの、平たい顔の人ね。名前なんだったっけ…。
「なかなか許してくれなくて。落ち込んでいたら、『ミスした時が、チャンスですよ。もう謝罪は済みました。今は改善策を幾つか提示して、挽回する為にやれる事を探して尽力しましょう。』って。主任、そう言ってくれて。」
ふむふむ
「『私が手伝いますから、諦めないで頑張りましょう。』って。私より若いのに、幾つものシステムの不備を見つけて、改善箇所の提案をまとめてくれて。それを持って部長の所へ行ったら、やっと機嫌が治った。」
「主任ってね、自分の都合を部下に押し付けない公平な人なの。部下がミスしても絶対に怒らない。彼ね、個人の責任問題より、原因の究明と改善を大切にするの。後ろではなくて、いつも前を見てる。」
「入社して2年も経たないうちに、営業のトップに踊り出てた。あの頃の彼は、朝早くから夜遅くまでずっと仕事をしていたわ。」
「部長にまで怒られて、謝り続けたんだけど、ほらあの部長、ネチネチしつこいじゃない?」
ああ…あの、平たい顔の人ね。名前なんだったっけ…。
「なかなか許してくれなくて。落ち込んでいたら、『ミスした時が、チャンスですよ。もう謝罪は済みました。今は改善策を幾つか提示して、挽回する為にやれる事を探して尽力しましょう。』って。主任、そう言ってくれて。」
ふむふむ
「『私が手伝いますから、諦めないで頑張りましょう。』って。私より若いのに、幾つものシステムの不備を見つけて、改善箇所の提案をまとめてくれて。それを持って部長の所へ行ったら、やっと機嫌が治った。」
「主任ってね、自分の都合を部下に押し付けない公平な人なの。部下がミスしても絶対に怒らない。彼ね、個人の責任問題より、原因の究明と改善を大切にするの。後ろではなくて、いつも前を見てる。」
「入社して2年も経たないうちに、営業のトップに踊り出てた。あの頃の彼は、朝早くから夜遅くまでずっと仕事をしていたわ。」