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私は犬
第25章 罪には罰を*
「このままどっか行くか。お前、飯まだだろ?」

「………お願い。早く家に帰りたい…。」

「なんでだ?」

なんて意地悪な人なんだろう……。

「家に帰って、中のこれ、早く取って……。」

「車止めてやるから、自分で指突っ込んで取り出していいぞ。どうせ外は雨だ。見えねえよ。」

こんな所で、そんな事するなんて、嫌に決まってる…。

お稽古に行く前、コンドームに入れて口を縛った小さな瓢箪型の何かを、膣の奥に挿入された。これを入れて過ごすと、筋肉が鍛えられてオシッコを漏らさなくなるからって。有史さんはそう言った。

スタジオの前で車から降りようとした時、

『帰ってきたら取ってやるから絶対に自分で取るなよ。いいな?』

と約束させられて

『真子がマンコん中に、そんなもん挿れてるって皆が知ったら、どうなると思う?』

と言われて。お稽古中、気になって気になって仕方なかった。

おまけに、この小さな瓢箪は、中が空洞になっていて、そこに何かが入っているみたいで。動く度にコツコツと小さな振動が伝わってきて、この振動音が皆に聞こえるんじゃないかと気になって、お稽古所じゃなかった。

「良いから飯行くぞ。取りたかったら、今ここで自分で取れ。」

それは出来ないから仕方ない…。今は諦める事にする。
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