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私は犬
第26章 大切なこと*
「喋る気になった?」

「う゛びゃっう゛う゛う゛っ…。んびっ…っ…。」

くすぐったいからもう止めて。擽られすぎて息が出来ないっ。赤いその羽でくすぐらないでっ。

「これ、涙流すほど気持ちいいか?」

気持ちいいんじゃなくて、涙が出るほどくすぐったいのっ。笑いすぎてお腹も肺も痛いのっ。

「全身緊縛されて、顔真っ赤にして、汗だくになって、泣きながら、涎垂らして悶絶しまくって、エロすぎんだろ、お前…。」

これの何処がエロいのよっ。助けてっ。止めてっ。笑いすぎて、肋骨まで痛くて、息出来ないっ。

「何があったか話すなら止めてやる。どうする?」

何も無いってば。しつこいわねっ。

有史さんは、肩でハアハア息をしている私の顎をグイと掴んで、

「なぁ、オシッコの穴とクリ、選ばせてやる。どっちだ?」

と不吉な事を聞いた。返事をしようにも、口にはまったこれが邪魔で口が利けない。

「返事が無いから、両方いっとくか?」

両方いっとく?って…。オシッコの穴は嫌。やりすぎると後でオシッコする時、痛いの……。と云うか、この口にはめたやつ取って…。

ベッドに転がされて待っていると、色々な物をもって、有史さんがクローゼットから出てきた……。
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