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私は犬
第29章 諦めろ*
有史さんの家のリビングは、イタリアモダン系の和洋折衷。いや、和伊折衷?

蒔絵を思わせる装飾の、黒い低めのチェストの上に、壁掛けの大きなテレビ。黒っぽい、このL字形の大きなソファー。チェストの上のリヤドロの象の置物がリアルで可愛い。頂き物かな?

壁紙を使ってあるのは一部のみで、他はコンクリートの打ちっぱなし。ちょっと無機質だけど、おかげで壁に掛けられた大きな、富士山と桜の日本画が引き立っている。

チェストの上段を開けると、CDが沢山入っていた。パコ・デ・ルシアにゲイリー・バートン。ジョー・サンプル。ジャズとか聞くんだ…。ジャック・ルーシェがある。これがいいわ。

パコ・デ・ルシア、去年亡くなられたっけ…。珈琲ルンバで有名な、フラメンコギターの神様が、天国でも素晴らしいギターを弾いていますように…。

バッハをジャズにしてしまった、ジャック・ルーシェの曲を聞きながら、いいちこを飲む。薄いグラスが唇へ当たって心地いい。やっぱり、グラスは薄い方がお酒が美味しいわ…。2杯、3杯…と飲むうちに、瞼にも夜のとばりがおりた……。

ふわふわして、ゆらゆらする…。水に浮かんでいるみたい……。うっすら目を開けると、有史さんの顔がみえた。帰ってきたんだ……。
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