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私は犬
第7章 お仕事です②

クレンジングミルクを優しくくるくると馴染ませて、コットンで慎重に拭ってから、バスルームへ足を踏み入れた。
猛格闘しながらシートマスクを顔に貼り付けて、髪を乾かしていると
「まだかしら?ご飯冷めちゃうんだけど?」と、扉の外から近藤さんの声がして、慌てて「今行きます。」と返事をした。
簡単なワンピースを着てからリビングへ行くと、ダイニングテーブルの上には湯気をたてたお食事がお行儀よく並んでいて、
「早く座りなさいよ。」と声を掛けられる。椅子に座ると「いただきます。」と手を合わせて近藤さんが食事を始めたから、慌てて「いただきます。」と後を追った。
「話には聞いていたけど、食材豪華ね。冷蔵庫開けてビックリしちゃったわよ。」
そうなんだ。知らなかったわ。
「あんた。ちゃんとご飯食べてるの?」
「今日、ゆいちゃんから貰ったオイル、ちゃんと使うのよ。ちゃんと手もマッサージしなきゃ駄目よ。手には歳が出るんだから。」
パリパリと近藤さんがお漬物を食べる音が部屋に広がる。
「で、あの酷い髪型。あれどうしたの?自分でやったの?」
目線を上げると近藤さんが、じっと私を見つめていた。
猛格闘しながらシートマスクを顔に貼り付けて、髪を乾かしていると
「まだかしら?ご飯冷めちゃうんだけど?」と、扉の外から近藤さんの声がして、慌てて「今行きます。」と返事をした。
簡単なワンピースを着てからリビングへ行くと、ダイニングテーブルの上には湯気をたてたお食事がお行儀よく並んでいて、
「早く座りなさいよ。」と声を掛けられる。椅子に座ると「いただきます。」と手を合わせて近藤さんが食事を始めたから、慌てて「いただきます。」と後を追った。
「話には聞いていたけど、食材豪華ね。冷蔵庫開けてビックリしちゃったわよ。」
そうなんだ。知らなかったわ。
「あんた。ちゃんとご飯食べてるの?」
「今日、ゆいちゃんから貰ったオイル、ちゃんと使うのよ。ちゃんと手もマッサージしなきゃ駄目よ。手には歳が出るんだから。」
パリパリと近藤さんがお漬物を食べる音が部屋に広がる。
「で、あの酷い髪型。あれどうしたの?自分でやったの?」
目線を上げると近藤さんが、じっと私を見つめていた。

