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私は犬
第7章 お仕事です②

これは…。私の返事を待ってくれているのかもしれない。
「邪魔だったので自分でしばりました。鏡を見なかったので、あのような仕上がりになったのだと思います。」
「ふぅん。食べ終わったら教えてあげるわ。少し練習しましょ。」
と言われて合点がいった。ああ。そういう事か。私の髪型があまりに酷かったから心配してくれていたのね。
「ありがとうございます。助かります。」
こういうご厚意は素直に受けるべきだわ。
それから、数パターンのまとめ髪を教えて頂きながら数回練習して。
「剛(ごう)ちゃんと呼んでちょうだい。」と呼称を半ば強制され、ついでに薄いグレー以外のお洋服を数点選んで頂き、メイクについても相談した。
そして、10時少し前、「コーディネート用のテキストとメイクのテキスト作っておくわ。それと、いい男いたら紹介してね。」
と言って、あのヘンテコな靴を履いて帰っていった。
向き合ってきちんとお話ししてみると、気さくで優しい方だった。【ウケ】の意味も教えてくれた。「わたしね心は女なのよ。」と言うから、
イギリス時代にレッスンに通っていたバレエスクールや、主宰するバレエ団にも似たような嗜好の方がたくさん居て、
そういうお友達もいたのだと話すと、とても喜んでいた。
「邪魔だったので自分でしばりました。鏡を見なかったので、あのような仕上がりになったのだと思います。」
「ふぅん。食べ終わったら教えてあげるわ。少し練習しましょ。」
と言われて合点がいった。ああ。そういう事か。私の髪型があまりに酷かったから心配してくれていたのね。
「ありがとうございます。助かります。」
こういうご厚意は素直に受けるべきだわ。
それから、数パターンのまとめ髪を教えて頂きながら数回練習して。
「剛(ごう)ちゃんと呼んでちょうだい。」と呼称を半ば強制され、ついでに薄いグレー以外のお洋服を数点選んで頂き、メイクについても相談した。
そして、10時少し前、「コーディネート用のテキストとメイクのテキスト作っておくわ。それと、いい男いたら紹介してね。」
と言って、あのヘンテコな靴を履いて帰っていった。
向き合ってきちんとお話ししてみると、気さくで優しい方だった。【ウケ】の意味も教えてくれた。「わたしね心は女なのよ。」と言うから、
イギリス時代にレッスンに通っていたバレエスクールや、主宰するバレエ団にも似たような嗜好の方がたくさん居て、
そういうお友達もいたのだと話すと、とても喜んでいた。

