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私は犬
第30章 主導権*
主任が関与する品全ての、現地への発注や輸出入の手続き、納品、在庫、顧客管理なんかを、鮎川さんを筆頭とする数人が執り行っている。輸出入に関するクレームやトラブルへの対応も少なくはない。

現地からの面倒なクレームの応対は、何故か私に回ってくる…。たまには、軽い問い合わせなんかの応対もしてみたい…。

商品の納期に関するトラブルがあると、みんなカリカリする。今回のように荷が遅れるとか、輸出入の為に必要な書類が上がってこないとか。特に鮎川さんは、そういう事で恐ろしい程、豹変する。

納期が遅れると、それに伴う全てがずれ込むから、仕方ないとは思うけど…。


鮎川さんは、主任の秘書みたいな事も兼任してる。だから、主任のスケジュールにやたら詳しい。3ヶ月以上先まで知っていると思う。

仕上げた書類を金井さんに届ける為に、法務部へ向かった。金井さんは40代の男性。結婚指輪をしているから、奥様がいるのだろう。エレベーターを使わないと行けないのが面倒くさい。

エレベーターを待っていると、見知った顔の方が声を掛けてきた。

「いやぁ〜。九宝さん最近雰囲気変わったね。彼氏でもできた?」

誰だっけ?社員証を見ると吉田と書いてある。《よしだ》でいいのかな?分からないから名前を口にするのは避けておこう…。
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