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私は犬
第31章 私の事情②
孝徳さんが、明日のフライトを理由に、パーティーを切り上げてくれた。長い長い90分が終わって、このまま崩れ落ちたい…。
リムジンの中で、孝徳さんが作ってくれたお酒を飲みながら、文句をブーブー言ってやった。
「早くお嫁さん貰って!私、もうこんな役をするのは嫌っ。」
「こんな役、嫁さんにさせられるかっ…。」
酷い…。自分のお嫁さんにはさせられない事を、私に平気でやらせるなんて…。
でも、私がパーティーで存在を軽く見られるのは、親が居ないから。そこそこ名が通っていて、後ろ楯がしっかりしてさえいれば、ここまでの扱いを受ける事は無い…。孝徳さんと結婚する方は、一般の方では無理だと思う。一般の方では、私みたいに苛められちゃうわ…。
「さて着いたぞ。着替えが済んだら吉田が送る。助かった。いつもありがとう。」
孝徳さんは、私をホテルで下ろすと、吉田さんに私を預けてさっさと行ってしまった。昔から、こんな感じだから気にしない。
「お疲れ様でした。お部屋で近藤さんがお待ちですよ。参りましょう。」
吉田さんに促されて、歩きにくいドレスをちょっと摘まんで、気取った顔でロビーを通り抜ける。部屋に着くまで、ドレスを脱ぐまで、外せない淑女仮面が煩わしい…。
はぁぁ〜。面倒くさい。
リムジンの中で、孝徳さんが作ってくれたお酒を飲みながら、文句をブーブー言ってやった。
「早くお嫁さん貰って!私、もうこんな役をするのは嫌っ。」
「こんな役、嫁さんにさせられるかっ…。」
酷い…。自分のお嫁さんにはさせられない事を、私に平気でやらせるなんて…。
でも、私がパーティーで存在を軽く見られるのは、親が居ないから。そこそこ名が通っていて、後ろ楯がしっかりしてさえいれば、ここまでの扱いを受ける事は無い…。孝徳さんと結婚する方は、一般の方では無理だと思う。一般の方では、私みたいに苛められちゃうわ…。
「さて着いたぞ。着替えが済んだら吉田が送る。助かった。いつもありがとう。」
孝徳さんは、私をホテルで下ろすと、吉田さんに私を預けてさっさと行ってしまった。昔から、こんな感じだから気にしない。
「お疲れ様でした。お部屋で近藤さんがお待ちですよ。参りましょう。」
吉田さんに促されて、歩きにくいドレスをちょっと摘まんで、気取った顔でロビーを通り抜ける。部屋に着くまで、ドレスを脱ぐまで、外せない淑女仮面が煩わしい…。
はぁぁ〜。面倒くさい。