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私は犬
第8章 お仕事です③

時間の5分前に戻ろうと思っていたのに、
化粧室でお話している方達がなかなか去って下さらなくて、個室から出るに出られず、結局戻ったのは1分前だった。
席に着くとまた渡辺さんにじっと見られた。なんだか見張られているみたいで、居心地の悪さを感じてドキドキしてしまう。
午後の仕事をしていると、神戸君がまたやってきて、
「お昼さぁ、誘おうと思ってたのに、いないから探したー。」
と言われて、「すみません。」と謝ると、「また誘うよ。」と言われた。
知らない方とお食事したくないわ。誘われる前に逃げなくちゃ。でも…。何処に?
屋上庭園は理想的だけれども、いくらカードを預かったからといって、私1人で勝手に利用するのは駄目だと思うの。
おじ様がプレゼントした、おば様のお庭なのだろうから。別の場所を探すしかないわね。
計画を練るために、館内の見取図があればいいのに。
そんな風に思案に暮れていると、ゾクリと寒気がして。風邪かしら?と思って顔を上げると、渡辺さんと目が合った…。
何だろう。よく目が合う気がするのだけれど、気のせいよね…。
さあ。やるべき事を片付けてしまわないと。
化粧室でお話している方達がなかなか去って下さらなくて、個室から出るに出られず、結局戻ったのは1分前だった。
席に着くとまた渡辺さんにじっと見られた。なんだか見張られているみたいで、居心地の悪さを感じてドキドキしてしまう。
午後の仕事をしていると、神戸君がまたやってきて、
「お昼さぁ、誘おうと思ってたのに、いないから探したー。」
と言われて、「すみません。」と謝ると、「また誘うよ。」と言われた。
知らない方とお食事したくないわ。誘われる前に逃げなくちゃ。でも…。何処に?
屋上庭園は理想的だけれども、いくらカードを預かったからといって、私1人で勝手に利用するのは駄目だと思うの。
おじ様がプレゼントした、おば様のお庭なのだろうから。別の場所を探すしかないわね。
計画を練るために、館内の見取図があればいいのに。
そんな風に思案に暮れていると、ゾクリと寒気がして。風邪かしら?と思って顔を上げると、渡辺さんと目が合った…。
何だろう。よく目が合う気がするのだけれど、気のせいよね…。
さあ。やるべき事を片付けてしまわないと。

