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私は犬
第32章 我慢の限界*
シュ、シュと縄の擦れる音がして、全身の拘束が解かれていった。縄が離れると、身体がジーンと痺れて力が抜けてしまう。

「お前、汗びっしょり…。風呂入るか…。」

顔に貼り付いた髪を、優しく指で払いのけながら、有史さんがそう言った。

おマンコの奥で、熱い名残の残り火が燻っている。この燻りを、おチンコに消して欲しい。口に出せない言葉を呑み込んだまま、有史さんの胸に顔を埋めた。

・・・・・・・・・・・・・・・

月曜日

朝からお腹の奥が熱い。あれから有史さんは、お風呂でも、ベッドでも、何もしなかった。セックスが始まる事を期待していたのに…。肩透かしをくった気分。

いつものように、朝のパウダールームでおマンコを舐めて、クリトリスの中と外からイかせてくれた後も、やっぱりセックスはしなかった。

有史さんのおチンコは、ちゃんと勃っていたのに…。抱きしめられた背中に、硬い熱の塊を、ちゃんと感じたのに…。どうしてだろう?

膣の1番奥が、物足りないって、日曜の夜から小さく疼いたままおさまらない…。土曜日にヤったから21日分が済んだ。残りは29日分…。いつもの手帳にそう小さく書き込んで、表紙を閉じた。

「あんたっ!まだ仕事してんのっ?早くしなさい。飛行機に遅れちゃうわよっ!」
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