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私は犬
第33章 さよなら
お風呂を済ませて寝室に行くと、すっかり綺麗に片付いていた。いつの間に片付けたのだろう…。

有史さんは、いつものようにベッドに潜り込むと、後ろから私を抱きしめて、

「手、大丈夫か?両手、上に高くあげて指を1本ずつ折ってみろ。」

と言った。言われた通り指を折るけど、どこもなんとも無い。

「全部ちゃんと動くか?どこか痺れてないか?」

「大丈夫。どこもなんともないわ。」

そう告げると私の手を取って、甲に数回、唇を押し付けた。

「はぁ〜っ…。」

さっきから、首筋で何度ため息を吐いたら、気が済むのだろう?それより…。

「ねぇ…セックスは…しないの…?」

「……ヤり足んねぇの?」

違う…いや、違わない。足りてるけど足りてない…。メインの無いコース料理を食べたみたいな物足りなさを感じて、下腹部の奥が切なく疼く。でも…ここでメインを頂戴なんて言ったら、また淫乱と呼ばれてしまうかもしれない…。

「…足りてるわ。」

そう告げて、お腹に回された有史さんの手に、そっと自分の手を重ねた。そういえば、どうしていつもお臍の下を撫でて、そこに手を置くのかな?

「どうした?時差ぼけで寝れねぇ?」

それは確かにある…。
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