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私は犬
第10章 お仕事でした

お昼を食べる気持ちになれなくて。化粧室の個室に籠った。
資料室か屋上庭園に逃げ込みたいけれど。資料室は履歴が残るし、大切なお庭に無断で立ち入れない。
考えたらココしか残っていなかった。資料室にボールペンがちゃんとあって良かった…。なくさないで済んで…。良かった…。
帰りたいな。家に帰りたい。イギリスに帰りたい。スイスに帰りたい。日本は私の暮らす場所では無いような気がするの。
そんな時、カツカツと人の足音が近づいてきて、思わず身体が固くなった。
誰?ここは建物の端のトイレだから、利用者少ないのに…。わざわざココに来る人は誰?
息を潜めてじっとしていると、化粧室の中に足音の主達が侵入してきた。
「アレはやりすぎっすよぉ〜先輩ぁ〜ぃ。でも、マジウケるっ!」
「は?アレくらい普通っしょ?てか全然足んねーし。」
!!!!!この声
「ギャハハハハウケるぅ〜!」
「ヤバくないですか?警察呼ばれたら終わりでしょ。この前の金抜けとか、マジビビりましたよ。」
「手袋して、指紋拭いたし現金しか抜いてないし。証拠出ねーから。よゆう。」
うん。間違いない。この声は渡辺さんだ。
資料室か屋上庭園に逃げ込みたいけれど。資料室は履歴が残るし、大切なお庭に無断で立ち入れない。
考えたらココしか残っていなかった。資料室にボールペンがちゃんとあって良かった…。なくさないで済んで…。良かった…。
帰りたいな。家に帰りたい。イギリスに帰りたい。スイスに帰りたい。日本は私の暮らす場所では無いような気がするの。
そんな時、カツカツと人の足音が近づいてきて、思わず身体が固くなった。
誰?ここは建物の端のトイレだから、利用者少ないのに…。わざわざココに来る人は誰?
息を潜めてじっとしていると、化粧室の中に足音の主達が侵入してきた。
「アレはやりすぎっすよぉ〜先輩ぁ〜ぃ。でも、マジウケるっ!」
「は?アレくらい普通っしょ?てか全然足んねーし。」
!!!!!この声
「ギャハハハハウケるぅ〜!」
「ヤバくないですか?警察呼ばれたら終わりでしょ。この前の金抜けとか、マジビビりましたよ。」
「手袋して、指紋拭いたし現金しか抜いてないし。証拠出ねーから。よゆう。」
うん。間違いない。この声は渡辺さんだ。

