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私は犬
第12章 歓迎会

復帰直後、隣の応接室でお昼を頂いていたら、「リハビリよ。」と剛ちゃんに締め出されて。応接室で食事をしていいのは、週2回迄。後の3回は他で食べなさい。トイレも皆と同じ場所で済ませなさい。と言われてしまった。
毎週水曜日のお昼はおば様がおみえになってご一緒するから、厳密には1回しか使えない。おトイレまでここを使っては駄目だなんて、どうしよう…。
追い討ちをかけるように中田さんまで、「週2回は社員食堂で食べて下さい。」と言い出すから、泣きたくなった。
これも、たくさんある、やらねばならない事の内の1つだと、そう諦めて、お弁当を片手に社員食堂へ向かう。
やっとの思いで隅に席を確保し、味のわからないお握りをモソモソ食んでいると。
「久保ちゃん!」と、例の非常階段の【てっちゃん】に声を掛けられた。何で私の事を覚えてんのよっ!忘れればいいのにっ!
「こんにちは。貴方に差し上げる物はご」ざいませんのでお引き取り下さい。
と、言い終える前に、トレーに乗せられた定食をテーブルに置き、次いでドカリと隣に腰を下ろされた。
あれは。何という定食だろう……。
「櫻井だってば。はい、呼んでみて。」
「櫻井……。」
「で、今夜暇?」
「生憎ですが、予定が詰まっております。」
「明日は?」
今週は一杯だと昨日も伝えたばかりだというのに、何でこんなにしつこいんだろう…。
毎週水曜日のお昼はおば様がおみえになってご一緒するから、厳密には1回しか使えない。おトイレまでここを使っては駄目だなんて、どうしよう…。
追い討ちをかけるように中田さんまで、「週2回は社員食堂で食べて下さい。」と言い出すから、泣きたくなった。
これも、たくさんある、やらねばならない事の内の1つだと、そう諦めて、お弁当を片手に社員食堂へ向かう。
やっとの思いで隅に席を確保し、味のわからないお握りをモソモソ食んでいると。
「久保ちゃん!」と、例の非常階段の【てっちゃん】に声を掛けられた。何で私の事を覚えてんのよっ!忘れればいいのにっ!
「こんにちは。貴方に差し上げる物はご」ざいませんのでお引き取り下さい。
と、言い終える前に、トレーに乗せられた定食をテーブルに置き、次いでドカリと隣に腰を下ろされた。
あれは。何という定食だろう……。
「櫻井だってば。はい、呼んでみて。」
「櫻井……。」
「で、今夜暇?」
「生憎ですが、予定が詰まっております。」
「明日は?」
今週は一杯だと昨日も伝えたばかりだというのに、何でこんなにしつこいんだろう…。

