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私は犬
第12章 歓迎会
新入社員のための歓迎会というものがあるらしい。去年は、そんなのたぶん無かったから、少しだけびっくりした。
「出席できますか?」と鮎川さんに聞かれて、「はい。」と思わず答えてしまった。この脊髄反射癖、何とかならないものかしら。
第1営業部への出向は、基本的には午後からで良いらしいのだけど。
執務室に居ても特にやることもないので、通常通りに顔を出す事にした。
執務室でのお仕事を考えなくちゃならないわ。
そんな事を考えていると、右から嫌な視線が飛んできた…。顔を向けると池ノ内さんと目が合う。
デジャブ…。渡辺さんの目を思い出してゾクリとしてしまう。慌てて目線を外して手元の作業に没頭する。
池ノ内さんは、あの非常階段の【ももか】さんだった。池ノ内桃花さん。私の顔をしっかり覚えていたようで、初日からやっぱりというべきか凄い目で見られた。
剛ちゃんに聞いたら、「そういうのはスルーよ。スルー。」と軽くあしらわれてしまい。だからこそ、お洒落に気を使うべき。と、3時間ほど力説された。
朝から第1営業部に出向いて仕事をしているのは、剛ちゃんによるファッション哲学講座から逃げるためでもあるのだけれど。それは内緒にしておこうと思う。
「出席できますか?」と鮎川さんに聞かれて、「はい。」と思わず答えてしまった。この脊髄反射癖、何とかならないものかしら。
第1営業部への出向は、基本的には午後からで良いらしいのだけど。
執務室に居ても特にやることもないので、通常通りに顔を出す事にした。
執務室でのお仕事を考えなくちゃならないわ。
そんな事を考えていると、右から嫌な視線が飛んできた…。顔を向けると池ノ内さんと目が合う。
デジャブ…。渡辺さんの目を思い出してゾクリとしてしまう。慌てて目線を外して手元の作業に没頭する。
池ノ内さんは、あの非常階段の【ももか】さんだった。池ノ内桃花さん。私の顔をしっかり覚えていたようで、初日からやっぱりというべきか凄い目で見られた。
剛ちゃんに聞いたら、「そういうのはスルーよ。スルー。」と軽くあしらわれてしまい。だからこそ、お洒落に気を使うべき。と、3時間ほど力説された。
朝から第1営業部に出向いて仕事をしているのは、剛ちゃんによるファッション哲学講座から逃げるためでもあるのだけれど。それは内緒にしておこうと思う。