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人魚姫の唄声
第1章 人魚姫。

何度でも、抱かれたい。抱いていたい。
「…碧。どうしようもないくらい、君が好きだ。もう、隠してなんかおけない。好きだ…大好きだよ。」
拓海は私の頭を撫で、頬にキスをする。
『姉さんよりも、好き?』
「栞より…好きだ。夜は確信が持てなかったけど、今なら言える。本気で好きだよ。愛おしいと思っている。」
『私も、拓海がすき。もっと…。』
拓海に私の本当の気持ちをぶつけたら、迷惑かな。
でも、心からそう思ってしまう…もっと早くに拓海と出会えてたらよかった。
『姉さんより、先に拓海と会っていたらよかったのに。』
拓海は薄っすら笑う。
そして、身体を離し私の中から拓海は出て行く。私の中に放たれた、精液が溢れて行く。
拓海はティッシュで私の秘部を優しく拭き取る。
「…中に出してしまったよ。自制が効かなかった…。こんな事、大人がする事じゃないな。」
私は首を振る。
『拓海が悪いんじゃない。私がそうして欲しかっただけ。』
拓海の顔に後悔の色がうかがえる。
私が拓海の全てが欲しかっただけ。
身体を起こし、拓海をみつめる。
顔が近づき、唇を重ねる。
私は拓海の頬に手を添え、深く深く求める。お互いの口の中に舌を埋め込み、差し入れ、唇を甘噛みする。
「…碧。」
拓海が耳元でささやく。
私を求めてくれる人がいた。
心に張っていた氷にヒビが入り、私の中の豊かな泉がどんどん溢れて行く。
その泉は温かく、氷を溶かし本当の私を洗い流してくれる。
この人のために生きたい。
「…た、くみ…。」
何年振りかに発した言葉は弱々しく、大して声にはならない。
それでも、私の声で拓海を呼びたくて頑張ってみた。
拓海は目を見開き、私の震える唇に指をそっと当てる。そして、ニッコリ笑うと、私をきつく抱きしめた。
とても、苦しくて拓海から逃れようと身をよじる。
「逃がさないよ。」
私は拓海の真剣な声を腕の中で聞く。
「…もう、後戻りはできない。」
小さく頷く。
「俺の人魚姫。声を無くした人魚姫。」
それなら、貴方は?
貴方は王子様?
「俺は多分…王子じゃない。」
私は不思議そうに拓海を見る。
拓海も私を優しい目でみつめる。
髪を梳き、頭を撫でる。
「…君の声を奪った魔女の伴侶。」
「…碧。どうしようもないくらい、君が好きだ。もう、隠してなんかおけない。好きだ…大好きだよ。」
拓海は私の頭を撫で、頬にキスをする。
『姉さんよりも、好き?』
「栞より…好きだ。夜は確信が持てなかったけど、今なら言える。本気で好きだよ。愛おしいと思っている。」
『私も、拓海がすき。もっと…。』
拓海に私の本当の気持ちをぶつけたら、迷惑かな。
でも、心からそう思ってしまう…もっと早くに拓海と出会えてたらよかった。
『姉さんより、先に拓海と会っていたらよかったのに。』
拓海は薄っすら笑う。
そして、身体を離し私の中から拓海は出て行く。私の中に放たれた、精液が溢れて行く。
拓海はティッシュで私の秘部を優しく拭き取る。
「…中に出してしまったよ。自制が効かなかった…。こんな事、大人がする事じゃないな。」
私は首を振る。
『拓海が悪いんじゃない。私がそうして欲しかっただけ。』
拓海の顔に後悔の色がうかがえる。
私が拓海の全てが欲しかっただけ。
身体を起こし、拓海をみつめる。
顔が近づき、唇を重ねる。
私は拓海の頬に手を添え、深く深く求める。お互いの口の中に舌を埋め込み、差し入れ、唇を甘噛みする。
「…碧。」
拓海が耳元でささやく。
私を求めてくれる人がいた。
心に張っていた氷にヒビが入り、私の中の豊かな泉がどんどん溢れて行く。
その泉は温かく、氷を溶かし本当の私を洗い流してくれる。
この人のために生きたい。
「…た、くみ…。」
何年振りかに発した言葉は弱々しく、大して声にはならない。
それでも、私の声で拓海を呼びたくて頑張ってみた。
拓海は目を見開き、私の震える唇に指をそっと当てる。そして、ニッコリ笑うと、私をきつく抱きしめた。
とても、苦しくて拓海から逃れようと身をよじる。
「逃がさないよ。」
私は拓海の真剣な声を腕の中で聞く。
「…もう、後戻りはできない。」
小さく頷く。
「俺の人魚姫。声を無くした人魚姫。」
それなら、貴方は?
貴方は王子様?
「俺は多分…王子じゃない。」
私は不思議そうに拓海を見る。
拓海も私を優しい目でみつめる。
髪を梳き、頭を撫でる。
「…君の声を奪った魔女の伴侶。」

