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第4章 Stage.4

だが、こちらを振り向く。

「古の時代、お金の代わりに貝殻を使っていたわ。貸すにも賄うにも……賭けるにも貝がある……そして賊にもね……」

本当にブラジール人？

「金に困らない生き方を国民に諭すのが、貴方方の使命じゃなくて？」

そして、彼女は社長室に戻っていく。



また振り向く。

「あ、そうそう……私の旦那は絶対に金の貸し借りはしないわ」

これって、何でって聞かなきゃダメなパターン？

「何でよ!?」

美貴……

「妻との結婚の条件が『借金はしない・保証人にならない』だって言わせてるからよ！」

「それじゃあウソついてるじゃん！」

「血の滲む思いで稼いだ金を貸せるわけねぇだろが！ハンバーガーにチーズ……コーラで育った貴女にはわかるまいな！
友達に借りようとしてる時点で泥棒なんだよ」

「あ、あたしは泥棒じゃない！」

「いきなり人の都合も聞かずに個人から借金しようとする人は泥棒！ 取りに行く、も詐欺！ 振り込んで、も詐欺！」

一通り発狂して、また歩き出しました。