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陽炎ーカゲロウー
第6章 動
汗を吸った装束を脱ぎ、広げて干す。


湯桶の湯を手桶にすくい、手拭いを絞って汗を拭く。


湯に浸かって身体を温め、ぬか袋で肌を擦る。
再び湯に浸かり、髪も湯に浸して洗う。

全身を清め、髪と身体を拭いて、腰巻をつけたところで市九郎が戻って来た。

衝立裏の夜具に行く前に、腕を掴まれる。

強引に抱きよせ、口唇を奪われる。

汗の香りが漂う。

「市九郎…刀…研がないの…?」

「お前がそそる格好してるからだ」

「いつもと一緒じゃないか」

「そうだったかな」

結局、市九郎は山刀を床に置き、すぐに着物を脱いだ。

赤猫を組み敷き、敏感な部分を、指でこすり上げる。

「あッ⁉︎ だ、ダメッ」

「駄目じゃねぇだろう?触って欲しいクセしやがって」

「もぅッ…」

ヒクヒクとからみつく其処を指で広げ、いきり勃つモノを挿れる。

「んっ!」

耳元で市九郎の荒い息を聞きながら、快感の波に身を任せる。

「あ、あぁっ、あンッ」

奥に届く度に、声が漏れる。

徐々に昇り詰める律動の中、市九郎の指が不意に動いて
硬くなった芽に触れる…

「んあぁっ!」

赤猫は一気に達した。

赤猫の中がくっと搾るように締まり、市九郎も精を放った
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