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ゆずの譲れない物
第2章 ○見つめ合い
静寂した時間

ただ

見つめ合う2人


無言では、あったが
不思議と居心地の悪さはなく、
むしろ心地よい時間を過ごしていた。


しかし、勝井教授には、
不思議な時間であった。

去年のセミナー終了後、
卒業生代表として、手伝いを頼んでいた片桐が

控え室に挨拶に来た


整った顔、スラッとした身体だけでなく、努力を惜しまない性格で常にリーダーシップをとっており在学中より男女問わず、人気が高く当時、大学では、有名だった

学生のみならず、教授や先生たちも頼れる存在だった。
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