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ゆずの譲れない物
第12章 ○再会
「ゆず…」

『はい』

「疲れた?」

『疲れたという言葉であってるのかは、分かりませんが…ぼーっとします』

「眠い?」

『眠くはないですよ』

「髪を洗ったら出よう」

港さんは、軽々と私を抱きかかえ頭を洗ってくれる

恥ずかしさは、あるけど、
今は、洗ってもらえる事が嬉しく感じた

お風呂を出て
しばらくソファーでくつろいでから、
食事をする

「初日は、どうだった?」

『バタバタと過ぎていきました!港さんが言うとおりの部署に配属されて、驚きました』

「だろ?」

自信たっぷりに微笑む港さん
さっきまであんなに恥ずかしい事をしていたのに…この人は、雰囲気を変えるのがうまいな…


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