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ゆずの譲れない物
第12章 ○再会
昨日は、あのままいつの間にか寝てしまっていた

港さんのアラーム音で目が覚め、
自分がアラームもかけずに寝てしまっていたことに気付く

「おはよう」

『おはようございます』

「俺、朝一で会議だから、ゆずはもう少し寝てな」

『ゆっくり寝れましたのでもう、起きます。また、いつの間にか寝てしまっていたみたいで…』

「無理をさせたからな!仕方ないよ気にしなくていい」

一緒に起きて並んでハミガキをする
港さんが着替えてる間に
コーヒーをセットしてトーストを焼く
今日は、簡単な朝食だけど
港さんは気にしなくていいと言ってくれた


一緒に寝て
一緒に起きて
並んでハミガキをする

それが
こんなにも幸せなことだったなんて

全く知らなかった

港さんに出会えて
港さんと過ごして

港さんに愛されて


私はなんて

贅沢な生活を過ごしているんだろう


このまま

ずっと……

一緒にいれますように…

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