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ゆずの譲れない物
第15章 ●宣戦布告
「ゆず」

『あ、は、はいっ!!』

「誰?」

『え?』

「隣」

『あ、前にお話ししたと思うんですが…
 同じ大学の先輩で…今は、職場の先輩で、
 神原雅也さんです』

エビフライを頬張りながら真っ直ぐに

見つめてくる港さん…

『そ、そして…コチラが職場で
 お世話になってる…「加藤弥生です」』

「いつも、聞いています。
 ゆずをよろしくお願いします」

「そ、そんな…///」

「神原さん、これからもゆずをお願いします
 仕事面でのサポートお願いします」

「な…!」

港さんは、仕事面でのサポートを
少し口調を強め神原さんへ頭を下げてくれた


「ゆずは、まだ社会人一年生です。
 できれば…環境を変えずに伸び伸びと仕事を
 して欲しいと私は思っています。
 働きやすい環境で…と願っています
 意味がお分かりでしょうが…温かく見守って
 頂ければと思います。
 ゆずは、私の彼女です。
 入社が決まった後に付き合いました。実力で
 入社した彼女に変な噂はいらない。」

『…みなとさん』

素直に…
本当に…
嬉しかった…

涙がこぼれそうなところを

必死で我慢をする…

今泣いたら港さんに迷惑かけちゃうから…


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