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ゆずの譲れない物
第17章 ●親友
「いい?ちゃんと話をするのよ」

『分かった』

「それと…いつでも頼ってよ」

『ありがとうみなみ』

「私、とっても嬉しかったんだからね
 ゆずから連絡きて、恋の相談を聞けて…
 今までももちろん仲良しだけど
 なんか、ゆず弱さ見せないしさ…
 何でも完璧にこなすけど…
 ツラいときもあるでしょ?」

『…』

「私の前くらい弱さ見せてくれていいからね」

涙が止まらなかった
ここにも一人…
私を大切に見てくれている人がいたんだな

いつも勝ち気でサバサバしているみなみも
話しながら一緒に涙を流してくれた

『みなみ…本当にありがとう』
『ちゃんと港さんと…自分と…向きあう』

みなみは、何も言わず…
頷き笑顔で手を振ってくれた



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