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第4章 ○崩壊

後ろから強い力で抱きしめられ


大きな優しい手で頭をなでられる…


衝撃的だった


出逢って数時間もたたない

キレイな男性に

見抜かれていた



　　しっかり者
　　良くできる子
　　優しい
　　完璧な人
　　できないことがない



そんな風に褒めてもらえるけど

ゆず自身、嬉しさ半面…
重荷になっていた


　　わがままを言ってはいけない
　　疲れた表情を見せれない
　　できないことがあってはいけない
　　何より、甘えることを許されない

いつの間にか、
反転して捉えてしまっていた

それが、自分の性格とさえもう、何年も思っていたんだ


自分で言うのもなんだが、

勉強もできて当たり前ではなく、人一倍、勉強している
できないことがあると、できるまで努力をする性格


できて、当たり前なんかじゃない
私は、ちやんと
努力をしている!!