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第10章 ○実感

「え？」

『え？？』

「いいってこと？」

『…優しくしてくれるんでしょ？』

「煽らなきゃできると思う…」

『よろしくお願いします』


並んで横になる

「ゆず　もっと近くにおいで」

腕枕をしながら、抱き寄せられる

『み…なとさん電気を消して欲しいんですけど…』

「二回目からね！」

『え！でもでも！』

「静かにして」

『…は、はい…』

「嫌だったら嫌って言って！」

『わ、わかりました』

「そのかわり、気持ちよかったら気持ちいいって言うんだよ！」

ニコニコ笑顔の港さん…

恥ずかしくて何も言えない私…


目を閉じると
いつものような優しいキスが角度を変え何度も何度も降り注がれる

「ゆず、口開けて」

言われてもなお…恥ずかしさから口が開けられない…
その時、耳をくちゅくちゅと舐められ、

『あ、やーぁん』

誰の声か分からないくらい甘い声が出てしまった…