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氷解
第1章 氷解
周防の氷のような瞳はーーー氷解する。


冷静な執事を装いながら、周防は私を縛り付けていた。

自分の中にある激しい感情を隠しながら私を氷の檻に閉じ込めた周防は、冷たい瞳で、私を見つめながら愛でていたのだ。


今宵、周防は氷を自ら解かした。

その証拠に、ほら……

「ほら、何度でもイケ」

「んはぁぁぁぁ!」

私は周防の愛に、はしたなく喘いだ。

眼鏡を外した周防はーーー氷解して、熱く燃えたぎる情欲の焔を放ちながら、私を狂わしていく。

氷解した周防に、私の身体は濡らされていく。


少女から大人へ、

可憐な花から、妖艶な華に変わり、周防に愛されて、私は咲き乱れていったのだった。

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