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みにくいオンナノコ
第14章 ・・・14
教室に戻る途中もさっきのミクの言葉がずっと頭に流れてて未だにハッキリと
明確な話の内容が入ってきていなかった
全然意味がわからなかったし
ヒロのこと貸してって物みたいに…
でも
私はじゃあヒロのなんなの
「よう、難しい顔してんな」
「ユウマ…あんた風邪治ったの?」
この前のあの時遅刻しただけだと思っていたけど、寒いのに裸で寝てしまったことが原因なのかはわからないけど
風邪をこじらせて何日か休んでいたのだ
「もうピンピン!」
「ならよかった」
「んで、なんでそんな顔してたの?」
「なんでだろうねー…わかんないや」
「何それ!自分のことだろ~?」
ユウマは笑いながら私の横に並んで歩く
教室に入ると既にミクは戻っていてヒロの隣にベッタリ着いていた
「あ、サエ遅かったねー」
私の席のところまで来ると耳元でコッソリと「保健室でのことは内緒にしておいてあげるからね」とウィンクまでされた
「お前ら、ここ何日かでそんなに仲良くなっちゃったのかよ」
呆れた顔で笑うユウマをよそに後ろではヒロとミクの会話が聞こえてきて
またあのチクン…っていう痛みが胸に響いた