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第20章 ・・・Final episode

なんで…


私は思わず体が動かなくなって硬直してしまった




「今、言ってもいい？」




「…へ？」



「だから、５年？だっけ？もう忘れちまったけどさ
シバさんとこで働いてたとき

俺、お前に声かけただろ」





覚えてる
ちゃんと覚えてる



あの時…ヒロは『お前が…』ってたしか言ったんだ
その後は私が会話を遮ったから聞いてないんだ





「お前が…だった」



「そう」




「ヒロ…っ…」




なんでだろう

もう少し忘れかけてたはずだったのに


どうしてこんなにも愛おしく思ってしまうんだろう