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みにくいオンナノコ
第7章 ・・・07
「おはよ~さんっ」
「ユウマ…」
「今度は落ち込んでる週間なのか?
ほんとお前はいつも楽しそうだったり、ツラそうだったり訳わかんねーよなー」
「うっさいな、ほっといてよ」
毎日顔を合わせる度にちょっかい出してくるユウマに少しだけ元気をもらってたのは事実だった
話す相手もそんなにいないし、カナとは特になんの話もしないし
隣を通り過ぎるときに少し睨まれるくらい
「今日、お前放課後暇?」
「え?」
思いもよらない誘いだった
「だーかーら、暇ならちょっと付き合えよ!って言ってんの!」
「なんで私がユウマとなんか遊ばなきゃなの」
「そんな言い方ねぇだろ
どうせ暇なんだったら俺に付き合えっつってるだけじゃねーか」
「別にいいけど…何するの」
ユウマはポケットから何かの紙切れを出してニヤッと笑った
「じゃん!
これ、今日から始まる映画なんだけどさ~どうしても行ってくれるやついなくてさ」
「映画なら男子の友達と行けばいいのに…」
「こういうの女子って好きだろ?」
その映画は純愛の物語で、男子が見るものとは程遠いものに思えた