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想いの声 心の声
第32章 天真爛漫

「ねぇ海に行きたい」
強い日差しがジリジリと照りつける真夏の海。
波打ち際ではしゃぎながら振り返るキミは笑顔で僕に手招きをする…
「いや、僕はここにいるから」
「だめ~来て」
わざわざ僕の所まで走って来る。
正直、僕は海より山の方が得意。
息を吐く僕を見て君は笑うんだ。
「いいでしょ?」
「はぁ~わかったよ」
君はサンダルを指に引っ掛け波打ち際を気持ちよさそうに歩いてる。
時々貝殻を見つけてはしゃがむから真っ白なワンピースが汚れるだろ?
なのに……君は全然気にもしない
それどころか、突然僕の胸に飛び込んでくるから……
君を抱えたまま尻もちをついた。
「あ~あ」
僕の上に乗ったままずっと笑ってる。
怒ろうとしたって君のその笑顔が、あまりにも子供みたいで可愛くて僕もつい笑ってしまった。
もう、こうなったら…………
とことん付き合おう!
二人で砂を固めて夢中でお城を作ったね。
手も足も砂だらけ─
もちろん……腕で汗を拭って顔に砂がついたって気にしない。
波に城を浚われるのを見て笑ってる。
「あ~待って」
いつも僕の心を掴んで離さない。
君を例えるなら…………そう
天真爛漫!
君のための言葉だよ。
end
強い日差しがジリジリと照りつける真夏の海。
波打ち際ではしゃぎながら振り返るキミは笑顔で僕に手招きをする…
「いや、僕はここにいるから」
「だめ~来て」
わざわざ僕の所まで走って来る。
正直、僕は海より山の方が得意。
息を吐く僕を見て君は笑うんだ。
「いいでしょ?」
「はぁ~わかったよ」
君はサンダルを指に引っ掛け波打ち際を気持ちよさそうに歩いてる。
時々貝殻を見つけてはしゃがむから真っ白なワンピースが汚れるだろ?
なのに……君は全然気にもしない
それどころか、突然僕の胸に飛び込んでくるから……
君を抱えたまま尻もちをついた。
「あ~あ」
僕の上に乗ったままずっと笑ってる。
怒ろうとしたって君のその笑顔が、あまりにも子供みたいで可愛くて僕もつい笑ってしまった。
もう、こうなったら…………
とことん付き合おう!
二人で砂を固めて夢中でお城を作ったね。
手も足も砂だらけ─
もちろん……腕で汗を拭って顔に砂がついたって気にしない。
波に城を浚われるのを見て笑ってる。
「あ~待って」
いつも僕の心を掴んで離さない。
君を例えるなら…………そう
天真爛漫!
君のための言葉だよ。
end

