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第34章 振り回さないで

始まりは…隣り合わせた席


何気なく交わした会話に何故か心が踊った。


どうかしてたのよ、その時の私……


貴方となら熱い夜を過ごしてもいいと思ってしまったから。


一緒にいるだけで良かったのに…


いつだったかしら様子が変わってきたのは……


忙しいからと逢えない日々、繋がらない電話


一緒に居ても理由をつけて家を出る事も増え始めた
『どこにいくの？食事…もう出来るわよ』
『腹減ってないから』

なのに部屋を出る間際には
『あ、すぐ戻るよ』って！


嘘ばっかり。
連絡さえしないくせに……


そういう思わせ振りな態度…やめてほしいわ。


その気がないならハッキリ言えばいいのに


もう振り回さないでほしい。


気づいていたのにそれでも携帯を離せない自分が嫌
逢いに来てくれるとホッとする自分が嫌


でも、そろそろ潮時……


もう待つ事に疲れた。


今日で最後…終わりにする。


明日から別の自分になって新しい恋を探すわ！


end