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失恋キューピッド
第2章 衝突
その翌日────…
大多数の運動部室がそうであるように、テニス部の鍵つきロッカーも部員全員分はなくて、愛弓たち1年生は椅子の上に荷物を置いていた。
「ね、友恵(トモエ)、アレ…」
「あ!」
2年生部員で晴世の親友でもある友恵と智香(チカ)は、愛弓のカバンと一緒に置いてある、あからさまなプレゼント用の紙袋に眉をひそめた。
前日の、愛弓と晃弘のやり取りを目撃していた二人には『それ』が何なのか中身を見ずとも分かる。
友恵は無言で紙袋を掴むと、叩きつけるようにゴミ箱に捨てた。
大多数の運動部室がそうであるように、テニス部の鍵つきロッカーも部員全員分はなくて、愛弓たち1年生は椅子の上に荷物を置いていた。
「ね、友恵(トモエ)、アレ…」
「あ!」
2年生部員で晴世の親友でもある友恵と智香(チカ)は、愛弓のカバンと一緒に置いてある、あからさまなプレゼント用の紙袋に眉をひそめた。
前日の、愛弓と晃弘のやり取りを目撃していた二人には『それ』が何なのか中身を見ずとも分かる。
友恵は無言で紙袋を掴むと、叩きつけるようにゴミ箱に捨てた。