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第12章 ＝＝リナside＝＝

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深之に別れを告げられたのは、二学期最後の日の帰り道だった。

「受験に集中したいんだ」

理由を訊ねた私にそう答えたけど、たぶん半分はウソだ。

本当のことを言ったら私が傷つくと思ったんでしょ？

愛弓さんほどじゃないけど、私達だって中学に入ってからの三年ずっと近くにいたんだもん、お互い考えてることくらい分かるよね。


短い間だったけど、深之のカノジョになれて幸せだった。
気の迷いだったとしても構わない、私を選んで大事にしてくれたこと忘れないよ。