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第13章 ＊＊＊＊深之side＊＊＊＊

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「受験に集中したいんだ」

リナに告げた別れの理由はウソではないが、正確に言うと半分くらい違う。

残りの半分は、リナと付き合いながらアユミのことばかり考えてしまう自分に嫌気がさしたせいだ。

リナのことを嫌いになったわけじゃない。
リナはただの友達だった頃からイイ奴だと思っていたし、今でも好きだ。

だけど、俺の心の真ん中にずっと居るのはアユミで、自分でもどうしてなのか全く分からない。

親の再婚を機に家族だと割り切ろうとして、上手くいってると思っていたのにアユミの告白で その防壁も呆気なく崩れてしまった。