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失恋キューピッド
第14章 癒してアゲル
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二学期終業式の帰り、クラスの友達とドーナツ屋さんに寄ったらすっかり遅くなってしまった。
「ただい…ま!?」
玄関のドアを開けたらミユキとシンジ君がいた。
いるのはいいけど…
「ぎゃ───ッなにしてんのよォォ!!」
あたしはミユキにキスしているシンジ君を全力で引き剥がす。
「あたしのミユキをヘンな道に引っ張り込まないで!」
勢いで突き飛ばしてしまってから ふと見ると、シンジ君は全身から悲壮感を漂わせていて、全くといっていいほどソッチ系の匂いがしない。
(あれ?なんか、あたし悪者っぽい…?)
無言で立ち上がったシンジ君は、自分の唇を手の甲でゴシゴシ擦りながら俯いたまま出ていった。
二学期終業式の帰り、クラスの友達とドーナツ屋さんに寄ったらすっかり遅くなってしまった。
「ただい…ま!?」
玄関のドアを開けたらミユキとシンジ君がいた。
いるのはいいけど…
「ぎゃ───ッなにしてんのよォォ!!」
あたしはミユキにキスしているシンジ君を全力で引き剥がす。
「あたしのミユキをヘンな道に引っ張り込まないで!」
勢いで突き飛ばしてしまってから ふと見ると、シンジ君は全身から悲壮感を漂わせていて、全くといっていいほどソッチ系の匂いがしない。
(あれ?なんか、あたし悪者っぽい…?)
無言で立ち上がったシンジ君は、自分の唇を手の甲でゴシゴシ擦りながら俯いたまま出ていった。