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心雨~愛を探して~
第4章 背中の火傷
夜中にふと目を覚ますと彼女はいなかった。あぁ、僕はまたやってしまったのか。分かってはいる。こんなこといけないのだとは。だけど不安になってしまうのだ。彼女が成瀬の元に行ってしまって、また一人ぼっちになってしまうのではないかと。
幼い頃、父と母は離婚。僕は母親のほうに引き取られた。けれど、母親は五年もしないうちに男を作って、僕を置いて出て行った。残ったのは、背中にある大きな火傷。
施設では、他の子達に馴染めず、荒れて、メインの場所とは、遠い部屋に隔離された。だけど僕は悪くない。背中の火傷を気持ち悪いだの虐待だのと貶した。これは、母親からの愛だと今でも僕は信じている。
幼い頃、父と母は離婚。僕は母親のほうに引き取られた。けれど、母親は五年もしないうちに男を作って、僕を置いて出て行った。残ったのは、背中にある大きな火傷。
施設では、他の子達に馴染めず、荒れて、メインの場所とは、遠い部屋に隔離された。だけど僕は悪くない。背中の火傷を気持ち悪いだの虐待だのと貶した。これは、母親からの愛だと今でも僕は信じている。