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心雨~愛を探して~
第10章 あの雨の日
「こんのクソ坊主!」
相手は飛び掛ってきて、俺は手にした包丁でそのまま刺した。
「うっ……」
俺を殴ることは叶わず、倒れ込む。抜いては刺して、抜いては刺して……返り血が制服や顔に飛び散った。ふと我に返ると目の前には、一面の赤。そして、メッタ刺しの男が転がっていた。
「うっ……うわぁぁぁぁぁ!」
その後、騒ぎによって通報されていたようで、俺は警察に捕まり、村山は保護された。
捕まった時、後ろを振り向くと、毛布に包まれた村山が泣いていた。
「成瀬くん、ごめんね。ありがとう」
村山が微かに呟いたのが聞こえた。
相手は飛び掛ってきて、俺は手にした包丁でそのまま刺した。
「うっ……」
俺を殴ることは叶わず、倒れ込む。抜いては刺して、抜いては刺して……返り血が制服や顔に飛び散った。ふと我に返ると目の前には、一面の赤。そして、メッタ刺しの男が転がっていた。
「うっ……うわぁぁぁぁぁ!」
その後、騒ぎによって通報されていたようで、俺は警察に捕まり、村山は保護された。
捕まった時、後ろを振り向くと、毛布に包まれた村山が泣いていた。
「成瀬くん、ごめんね。ありがとう」
村山が微かに呟いたのが聞こえた。