この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
心雨~愛を探して~
第11章 不器用な愛
狂い出すきっかけになった日も今日みたいな、こんな雨の日だった――。
僕と彼女が付き合うようになってから、手を繋いだのと唇を重ねたのは早かったけれど、肌を重ねるまでには時間がかかった。
原因は、僕は背中の火傷。彼女は、父親からの性的虐待。
彼女は相手のことは僕に言わなかったけれど、後々、図書室にある新聞資料の中から見付けて知った。彼女の住んでいた島は小さかったからすぐに分かった。
父親を殺したのが成瀬ではなく、僕ならば、何か変わっていただろうか?
僕と彼女が付き合うようになってから、手を繋いだのと唇を重ねたのは早かったけれど、肌を重ねるまでには時間がかかった。
原因は、僕は背中の火傷。彼女は、父親からの性的虐待。
彼女は相手のことは僕に言わなかったけれど、後々、図書室にある新聞資料の中から見付けて知った。彼女の住んでいた島は小さかったからすぐに分かった。
父親を殺したのが成瀬ではなく、僕ならば、何か変わっていただろうか?