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心雨~愛を探して~
第11章 不器用な愛
「別れよう……」
「えっ? どうしたの?」
僕の言葉に驚いた顔をする。
「僕は気持ち悪いから。僕はいい子にできないから。馬鹿だから。君を傷つけてしまうから」
言霊は怖い。あの時の言葉が現実になってしまったのだから。僕は今でも自分が気持ち悪い。自分が怖い。彼女を傷つけて、失って、僕は本当に大馬鹿ものだ。
「そんなことない。真守は、優しくて、温かくて、こんな私を好きになってくれた」
「なら、どうして? 一年以上経つのに、僕らは普通の恋人同士のように、セックスしないの?」
「ごめんなさい。私にはそんな資格もないから。高校生の頃、同じ人にずっとレイプされてて……だから、私は汚い。隠してて、ごめんなさい。真守に嫌われたくなかった。それに、真守にも秘密があるからでしょ? ごめんね、真守が寝ている間に背中、見ちゃった。一緒にお風呂入るのもいつも嫌がるから」
「そっか……」
知っていて、何も言わずに傍にいてくれた彼女の優しさと愛に離したくない。ずっと一緒にいたいと改めて思ったんだ。
「えっ? どうしたの?」
僕の言葉に驚いた顔をする。
「僕は気持ち悪いから。僕はいい子にできないから。馬鹿だから。君を傷つけてしまうから」
言霊は怖い。あの時の言葉が現実になってしまったのだから。僕は今でも自分が気持ち悪い。自分が怖い。彼女を傷つけて、失って、僕は本当に大馬鹿ものだ。
「そんなことない。真守は、優しくて、温かくて、こんな私を好きになってくれた」
「なら、どうして? 一年以上経つのに、僕らは普通の恋人同士のように、セックスしないの?」
「ごめんなさい。私にはそんな資格もないから。高校生の頃、同じ人にずっとレイプされてて……だから、私は汚い。隠してて、ごめんなさい。真守に嫌われたくなかった。それに、真守にも秘密があるからでしょ? ごめんね、真守が寝ている間に背中、見ちゃった。一緒にお風呂入るのもいつも嫌がるから」
「そっか……」
知っていて、何も言わずに傍にいてくれた彼女の優しさと愛に離したくない。ずっと一緒にいたいと改めて思ったんだ。