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第3章 ハネムーン

結婚式を終えた、その日から２日間。

初めて父と会ったホテルのスイートルームが、
結婚のお祝いの一つとして、用意されていた。


そして、その翌日。


僕たちは、「父の自宅への招待」という名目で、
新婚旅行も兼ねて、父の元を訪ねるべく機上の人となっている。


もちろん、「ご招待」として送られてきた航空チケットはファーストクラス。


その埋まりそうな広々としたシートに座り、
輝く海を小さな窓から眺めているナッちゃんの隣で、
僕は、淡く息をついた。