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スイーツ天使に甘いKissを 番外編
第1章 マロングラッセ
コロン、と大粒の栗が、口に入ると、
フワッと、花の香りが、僕の鼻孔を抜けた。
それと同時に、その柔らかい、魅惑的な香りが、
僕の体の奥で、ズキンと、情欲の炎を目覚めさせる。
しかし、
「どう?」
と、覗き込むように尋ねられ、僕は、少し慌てて頷いた。
「うん、美味しい」
それに、小さく、満足げに笑った彼女は、
「じゃあ、次はリキュールなしの、ハチミツ入りね」
そして再び、僕の目の前に、新しい栗を摘まみ上げる。