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スイーツ天使に甘いKissを 番外編
第3章 ハネムーン
「私っていう家族も、お父様たちっていう家族も、
これから作っていく家族でしょ? まだまだ全部これから。
時間は、たっぷり有るんだもの。ゆっくり作っていけばいいんじゃない?」
うん……。
くぐもった彼の声が小さく頷く。
「だから今は、家族になるっていうよりも、
家族になるための楽しい思い出を、たくさん作ろう?」
うん……。
そして、私の胸の上で小さく頷いた彼は、
その夜、私の手を握ったまま静かに眠りに付いた。