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第3章 ハネムーン

だから、


「うわぁ……」


部屋に案内されて、間もなく、
私は、青い海を臨む大きな窓に駆け寄った。


「そちらのビーチは、この部屋専用のビーチになりますので、
どうぞご存分にお楽しみください」


案内してくれたのは、日本人のコンシェルジュ。

そして、


「お食事も、お好きな時間にご用意できますので、
御用の際はあちらの専用電話にて、何なりとお申し付けくださいませ」


この部屋は、全て日本語対応のスタッフだと、
どこまでも至れり尽くせりのサービスだ。


「では、どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ」


丁寧なお辞儀をされ、中年のコンシェルジュは静かに部屋を出て行った。