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秘密のキスは蜜の味【完結】
第1章 第1部…嘘ついちゃった

世の中、自分に似た人が3人いるって言うけど
こんな身近に、しかも憧れの顔があるなんて───

すごいな~!

なんだか凄く気になっちゃってドキドキしちゃう。
どうしよ?

鏡也さんから眼が離せないんですけど……

ついつい睨むように観察してしまう…

「──ん?」
私の視線に気付いた鏡也さんが苦笑いでこちらに歩いて来た!

あっ─ヤバッ、どうしよ!


「葉瑠ちゃん……でしょ? さっきから熱い視線が痛いんだけど! 見過ぎでしょ。」


「──・・・・」
突然声を掛けられてどうしていいかわかんないよ。

「兄弟でも親戚でもないよ」へっ?

私の視線の意味を知ってるとばかりにそんな事を言ってくる。

「えっ?あっ……ごめんなさぃ!」

やだ…恥ずかしい。

しかもこんな至近距離でタケルにそっくりな人と話が出来るなんて!

とても眼なんて見れなくて床に視線を逸らした‼
それを見た英美ちゃんが隣でクスクス笑ってる!
んっもう!


「ハハッ─ま~いいけどさ! 俺、良く似てる言われるから‼」

「そうですか? ……すみません‼」

「なんで謝るの…?」

「あ~。すみません」 あっ!! ははっ‼


会話してるようなしてないような──なんだこれ‼


私も鏡也さんもなんだかおかしくなって……

プッ─!
吹き出しちゃった!

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