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秘密のキスは蜜の味【完結】
第7章 逢いたくて逢いたくて
ガチャン─

ボスっ。─デーブルにはコンビニ弁当。
ソファーに腰を落としてビールを一気に煽る。

はぁ~‼
帰っちゃったなぁ葉瑠…何だか凄い喪失感

こんなに短い間に俺の心に入り込んだのは葉瑠だけ…自分でもビックリするくらい葉瑠に嵌まってるよ。

ソファーに凭れて眼なんて閉じたりすると葉瑠の顔が浮かんでくる。

笑った顔、怒った顔も見たな、泣き顔も可愛かったし、困った表情に乱れた姿……これはヤバイ。

思い出して今でもヌケそうだ!

さっき別れたばっかなのにもう逢いたいよ!

おちゃらけた俺に笑ってはいたけど……
無理矢理笑顔を作ったみたいだったな?

寂しいと想ってくれたんだろうか─

葉瑠は俺の事をどんな風に想ってるのかな?
嫌ってはいないだろうけど──

俺と関係をもってから彼氏とはどうなんだろ

聞きたかったけど…
なんか聞いちゃいけない気がした!

もしかして今頃、泣いてんじゃないかな?

はぁ~‼

ビールを煽りながら葉瑠の想いに耽っていた。


ガチャン。

───?───?

「おぉ~鏡也君。そうとう落ち込んでんな!」

「なんだ、寂しくコンビニ弁当か?」

チッ帰って来たのかよ!
ひとりにしてくれよヒロちゃん。

そのニヤけた顔やめてくれ!


「あぁ~ぁ。マジになっちまったかぁ!」

なに言ってんだよ─
今はヒロちゃんと楽しく会話する気分じゃないんだよ。

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